注文住宅でもリフォーム?リフォームで変わる暮らしと大規模リフォームの場合の注意点 | 長野で究極の注文住宅【本物素材の平屋図鑑】
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注文住宅でもリフォーム?リフォームで変わる暮らしと大規模リフォームの場合の注意点
2024.04.30注文住宅を購入した後でも、リフォームを検討する方は少なくありません。新築時の理想と実際の生活が異なることや、家族の変化に合わせたニーズの変化が理由です。リフォームを通じて、暮らしやすさや快適さを向上させることができますが、大規模なリフォームには注意が必要です。既存の建物の制約や耐震性などを考慮し、専門家の助言や適切な計画が欠かせません。
注文住宅だけどリフォームしたい!リフォームを希望する理由
注文住宅を購入したけれど、なんだか物足りないと感じている方も多いのではないでしょうか?実際、家族の成長やライフスタイルの変化に合わせて、住まいに変化を加えることが求められることもあります。ここでは、注文住宅を持っている方がリフォームを希望する理由について解説します。
◇思っていたのと違った
注文住宅を建てた後に後悔する場合、主な原因は事前の計画不足や家族との相談不足です。新築の際には、思い描いたイメージを詰め込みすぎたり、必要のない設備を入れすぎたりすることがあります。また、将来の変化を考慮せずに設計すると、部屋が足りなくなったり、生活動線が複雑になってしまうこともあります。
また、リフォームは現状の住まいに不満がなくても、将来的な快適性を考える上で有用です。例えば、システムキッチンの導入や床暖房の設置など、間取りの変更と組み合わせることで、理想の住環境を実現できます。
◇ライフスタイルの変化に合わせるため
家族の成長や生活の変化に合わせてリフォームを行うケースも多くあります。例えば、子供が増えた場合は子供部屋を作ったり、子供が独立した後は部屋を撤去したりすることなどが挙げられます。また、両親と同居するために二世帯住宅化やバリアフリー化を行うこともあります。
これらの変化は家族のライフスタイルに合わせて行われるものであり、具体的な解決策はその家族の状況やニーズによって異なります。例えば、若い世代では収納や使い勝手を重視することが多いですが、高齢者の場合はバリアフリー化や安全性を重視する傾向があります。また、省エネなどのリフォームは比較的年収の高い方に多い傾向があります。
大規模リフォームは新築より難しい場合もある
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大規模なリフォームは、新築よりも難易度が高い場合があります。新築ではゼロから建物を構築するため、自由度が高く、計画しやすい傾向があります。しかし、既存の建物をベースにした大規模なリフォームでは、建物の構造や設備、間取りなどの制約があります。
◇新築よりリフォームが難しいとされる理由とは
既存の建物にはそのままの状態やプランがあり、これを活かしつつ変更を加える必要があります。ただし、これは容易な作業ではありません。なぜなら、既存の建物の状態やプランを把握し、その制約に合わせてリフォームを計画しなければならないからです。
間取り変更や壁の配置変更など、複雑なリフォームを考える場合、建物の状態とプランを正確に把握する必要があります。壁を移動させる場合には、適切な補強や補修が必要であり、耐震性や耐久性も考慮しなければなりません。したがって、リフォームやリノベーションを検討する際には、専門家との相談や適切な計画が欠かせません。
◇間取り変更リフォームの注意点
間取り変更のリフォームを考える際には、いくつかの重要な注意点があります。まず、建物の構造と耐震性を確認することが重要です。壁や柱の移設や撤去によって、建物の構造強度や耐震性が低下する可能性があります。特に古い建物では、耐震基準が低いことがありますので、リフォームを機に耐震補強を検討することが重要です。
次に、配管や電気設備の位置を確認することが大切です。水回りの間取りを変更する場合、配管や電気設備の位置を考慮する必要があります。これらがある壁を壊すことは簡単ではないため、事前に位置を確認しておくことが重要です。
そして、間取り変更による音の移動や騒音対策も考慮する必要があります。間取りの変更によって、生活環境が大きく変わることがありますので、壁の断熱や遮音性能、材料選定などを検討し、騒音問題を最小限に抑えることが重要です。
リフォームはどこに依頼すべき?内容に応じて適切な依頼先を選ぼう
家のリフォームをする際には、目的を明確にすることで、予算の優先順位をつけたり、具体的な要望を伝えることが可能となります。その結果、自身に最適なリフォームが見つけやすくなります。
ここでは、リフォームの主な依頼先3つの特徴を解説します。目的に合わせて適切な依頼先を選びましょう。
◇家を建てた施工会社
家を建てた施工会社がリフォームを受け付ける場合、建物の構造や新築時の状態を把握しているため、話が早く進むことがあります。また、大手ハウスメーカーの場合、その知名度から安心して依頼できる場合が多いでしょう。
ただし、ハウスメーカーによっては細かな補修や大掛かりなリフォームに対応していない場合もあります。ハウスメーカーの主な業務は新築建築のため、リフォームには特化していない場合があります。
また、大手ハウスメーカーは一般に高価格帯に位置している傾向があります。そのため、予算に制約がある場合は、他のリフォーム業者と比較することが重要です。
◇リフォーム専門業者
リフォーム専門業者は、新築工事ではなくリフォームに特化しています。リフォーム専門業者は住宅のリフォームに関する専門知識と経験を持っており、大規模な改修から部分的な修理まで幅広く対応できるのが特徴です。そのため、家の修繕や改善、増改築、リノベーションなど、さまざまなリフォームのニーズに応えることができます。
◇地元工務店
地元の工務店は、主に地域密着型の営業を行っており、地元の評判や口コミを通じて信頼性を確認することができます。また、家から近い工務店を選ぶことで、リフォーム後のアフターフォローを期待することができます。
また、地域のニーズや気候条件に精通しており、適切なアドバイスや提案をしてもらえる点も魅力です。
将来を考えた大規模リフォームで成功した事例を紹介
収納の充実や、家事の生産性向上を図るための間取りの見直しを目的としたリフォーム事例を紹介します。リフォームの内容は細かなものもありますが、それによって暮らしやすさが大幅に向上したことが分かります。
◇リフォームを決断した理由と目的
今回ご紹介する事例のOさんがリフォームを決断した理由は、住まいに対する不満とライフスタイルの変化による家族のニーズの変化でした。築10年という時期において、建物や設備はまだ十分に使える状態であったため、早めのリフォームを決断したと言えます。
具体的には、家事や子育ての負担が増えたことや、夫の趣味の増加などがありました。それに加えて、注文住宅の制約により自由度が限られていたことも不満の要因でした。そのため、家事のしやすさや子どもの安全性を考え、住まいの細部を見直すことによって生活の快適性を向上させることが目的でした。
家族の生活スタイルや将来のモノの増加を考慮し、「余裕」を持たせた収納や使い勝手の良い設備の導入が行われました。
◇リフォームで変わった暮らしとこだわりポイント
玄関近くに増築されたファミリークロークは、夫のスーツや洋服などの収納だけでなく、コートやかばん、アウトドアグッズなどをぎゅっと収納できるスペースです。将来を見据えて余裕を持たせた収納スペースになっています。
キッチンの改装では、食洗機とシンクの位置を入れ替え、天板とシンクを新調しました。さらに、作業スペースを広く取り、背面収納をソフトクローズ仕様にすることで、作業効率を向上させました。洗面台も向きを変え、オーダーメイドで設計されたカウンターボウルを採用し、掃除がしやすく、清潔感のある空間を実現しました。
また、窓から自然光が降り注ぐように配慮し、階段周りに明るく清潔感のある空間を作り出しました。2階の洗面所では、リネン収納の扉を交換し、手洗い場所のミラーを大きくして、子どもでも鏡を見やすくしました。さらに、室内に洗濯干しや棚を設置するなど、細かな工夫が施されました。
これらの改装は小さなことのように見えますが、家族の生活をより便利で快適なものにするための工夫です。
注文住宅を購入した後にリフォームを望む理由は多岐にわたります。具体的には、建てたはいいものの、思い描いていたイメージと異なっていたり、将来の変化を考慮せずに設計したために、物足りなさを感じる場合があります。
また、家族の成長やライフスタイルの変化に対応するために、間取りや設備の変更を行いたいというニーズもございます。しかし、大規模なリフォームは新築よりも難易度が高く、既存の建物の制約を考慮しなければなりません。
そのため、専門家の相談や適切な計画が不可欠です。リフォームをする場合、家を建てた施工会社やリフォーム専門業者、地元工務店など、適切な依頼先を選ぶことが重要です。成功事例として、収納や使い勝手を向上させるためのリフォームが挙げられ、細かな工夫によって生活がより快適になりました。