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雪対策って何が必要?長野市の注文住宅で気を付けるべきこと | 長野で究極の注文住宅【本物素材の平屋図鑑】

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雪対策って何が必要?長野市の注文住宅で気を付けるべきこと

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2024.01.30

長野市の冬は厳しく、雪と低温による影響が大きいです。注文住宅建設に際しては、冷え込みと豪雪への対策が不可欠。気温や積雪の統計を考慮し、屋根や窓の設計、断熱性向上が必要です。以下では、雪による被害や雪対策について詳しく説明します。

長野市の冬の気候・積雪量

長野県は雪の多い地域であるため、長野市の中心にある地域でも、雪は積もり、とても寒くなります。長野市で注文住宅を建てる場合、冬の気候や雪の影響を把握した方がよいでしょう。

冬の気候

長野県では、12月ごろから本格的に冬が訪れ、冬型の気圧配置となる日が多くなります。冬型の気圧配置とは、西に勢力の強い高気圧、東に勢力の弱い低気圧が配置されている「西高東低」の気圧配置のことです。冬型の気圧配置では、日本海側では雪が降り、太平洋側では晴れる日が多くなります。

長野県は、日本列島の中心部にあるため、北側は雪が多く、中心部や南側は晴れや曇りの日が多いです。しかし、西寄りの風の場合は、南部でも大雪が降ることがあります。県の北側にある長野市では、冬になると雪が降る日が多く、対策が必要です。

長野市の冬の最低気温は、過去約30年の統計で、-4.4℃です。長野県の他の地域と比較すると暖かい方ですが、水が凍り、水道管の破裂に繋がることもあります。
注文住宅を建てる際には、高気密・高断熱で、外部からの熱を遮断する工夫が必要です。

出典元:長野地方気象台「冬の特徴」

積雪量

長野市の一部は、豪雪地帯や特別豪雪地帯に指定されており、降雪や積雪の機会は多いと言えます。冬型の気圧配置により、雪が降る日が多い長野市の過去の積雪量などを過去30年の平均値をご紹介します。

積雪の最大で20cm

長野県の積雪は、1月と2月の期間が最も多いです。
1月の場合、以下の通りです。
1cm以上の積雪:12.7日
3cm以上の積雪:6.1日
5cm以上の積雪:4.1日
10cm以上の積雪:2.1日
20cm以上の積雪:0.5日

2月の場合、以下の通りです。
1cm以上の積雪:10.2日
3cm以上の積雪:5.1日
5cm以上の積雪:3.2日
10cm以上の積雪:1.6日
20cm以上の積雪:0.4日

出典元:気象庁「長野(長野県) 平年値(年・月ごとの値) 詳細(雪)」

雪対策の重要性!起こりうる主な被害

豪雪地帯に囲まれる長野市は、冬の間は積雪に悩まされます。ほぼ毎日のように降り積もる雪の対策が必要です。雪の対策を怠った場合に起こりうる被害をご紹介します。

家の倒壊

屋根に降り積もった雪の重みによって家屋が倒壊する可能性があります。雪があまり降らない地域の人には想像しづらいのですが、降り積もった雪は、かなりの重さです。

雪の状態によって多少変わりますが、例えば、積もってすぐの新雪の場合でも、1㎥あたり150kgにもなります。さらに雪が積もり続けると、雪の重みで圧縮されていき、最終的には500kgほどになるともいわれています。
仮に100㎡の屋根に1mの雪が圧縮された状態で積もると、50トンもの重みになるため、家が倒壊する恐れがあるのも納得です。


家屋以外にもガレージ、駐車場、車庫、サイクルポートなど、屋根がある建物すべてに、雪の重みで倒壊するリスクがあります。

落雪

落雪とは、屋根に降り積もっていた雪の一部が、外気温の上昇や建物からの熱によって溶け、滑りやすくなった雪が一気に落ちてくる雪害です。落雪の危険性は、下記に挙げるようなものが代表的です。

落雪の衝撃でケガをする

落雪で人がケガをする可能性があります。氷の塊、つらら、圧縮された雪が頭上に落下するだけでもかなりの衝撃です。

下にある物が壊れる

落雪量、落ちるスピードによっては、屋根の下にある物は簡単に壊れてしまいます。ドアや窓も破壊されることがあるため、不用意に屋根の下にものを置くのはやめておくのがよいでしょう。

人が雪に埋まる

落雪量によっては、人が埋まる量の雪が落ちてくることもあります。雪に全身が埋まっている状態では、体温の低下と共に、生存率が著しく低下します。実際、落雪による死亡事故も発生しているため、近隣への迷惑にならないよう、雪対策は必要です。

注文住宅を建てる際にできる雪対策

長野市のように雪が降る地域では、雪害を防ぐためにも、雪への対策が必要です。注文住宅を建てる際にできる雪対策を3つご紹介します。

雪に強い屋根

屋根に雪がたまると、落雪や家屋倒壊の恐れがあるため、可能な限り雪を積もらせないようにする工夫が必要です。屋根の雪下ろしによる事故も防げます。
また、雪は水分を含んでいるため、吸水率が低く、雨漏りがしにくい建材を選ぶのもおすすめです。

屋根の素材

豪雪地帯では、約7割の家屋がガルバリウム鋼板に代表されるような金属性の素材を使用しています。組み合わせ金属は水漏れがしにくく、建材の劣化を防ぐことができます。

屋根の形状

雪が溜まるのを防ぐため、屋根の形状を工夫することもおすすめです。従来は、三角屋根が主流でしたが、雪下ろし中の事故が多発したため、新たな形状として、無落雪屋根が誕生しました。無落雪屋根は、勾配屋根方式、フラットルーフ方式、スノーダクト方式などがあります。

特に、スノーダクト方式は、屋根の中央がへこんでいるV字型の屋根で、中央のダクトに向かって雪が流れていく仕組みです。定期的にメンテナンスが必要なデメリットもありますが、屋根に雪がたまらないというのは大きなメリットです。見た目・予算・周囲の状況に応じて選んでみましょう。

窓・サッシ

窓にも雪対策を忘れないようにしましょう。雪の重みや、落ちてきた雪が窓に当たったりすると、窓ガラスが割れる可能性があるので注意してください。

二重サッシや二重窓にして対策しましょう。雪による窓へのダメージを減らすだけでなく、断熱性能を挙げられるため、外の冷気をシャットアウトしてくれます。

玄関

玄関にも雪対策は必要です。扉の形状にもよりますが、玄関ドアの前に雪が降り積もってあかなくなることがあります。

これらの対策として、風除室・玄関フードの設置がおすすめです。風除室とは、玄関ドアよりも前に、外と家の境になる空間のことです。雪対策だけでなく、二重サッシや二重窓のように断熱性を高められるというメリットもあります。


長野市は冬に雪の影響を強く受け、気温が極端に低くなります。積雪量も多く、1月と2月が最も雪が多い時期です。最低気温は-4.4℃で、凍結に注意が必要です。積雪量の平均は1月に20cm以上が0.5日、2月に0.4日あり、雪害防止の対策が不可欠といえます。

雪が原因での建物の倒壊や落雪による被害があり、雪に強い屋根や適切な形状の設計が重要。また、窓やサッシ、玄関にも雪対策が必要で、断熱性能向上も考慮すべきです。

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